ある朝の出来事
高嶋れいや




 デュオがヒイロの家に来て半年以上。
 彼が尋ねて来た時確か
「ちょっと遊びに来た」
 と言っていたはず・・・。
 何を考えているのかは知らないが、デュオが全く帰る気はないらしい。
 そして今日も、ヒイロのベッドを占領して、ヒイロの腕の中で眠っている。

「・・・ん・・・・・・」
 カーテンの隙間から入る太陽の光りが眩しくてデュオが目が覚めた。
 いつもより少しだけ寒い。
「今、何時だぁ?」
 眠い目をこすりながら頭の上にある目覚まし時計に手を伸ばしかけたが、その手は 時計に届く前に止められる。
 太陽の光にあたり輝く、自分の指にはめられたソレ。
 いつのまにかはめられているソレは、指輪だ。
 シンプルな指輪だが、デュオの指にピッタリとあっているから、おそらくオーダー メイドだろう。
 誰がくれたかなんて、すぐにわかる。
 デュオの隣で寝ているヒイロと考えて間違いはないだろう。
「さんきゅー」
 寝ているヒイロの頬にキスをすると、デュオは再びヒイロの腕の中で深い眠りへと 就いた。



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